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カルカルの女性たち

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Photograph by Gilles ESPIASSE

 ベルベルの男たちは働かない。そしてベルベルの女たちは働き者だ。

 

 そんなステレオタイプが今でも冗談として囁かれるのを耳にする。とは言え、現に、マラケシュから20kmあまり離れたベルベルの集落 シュウィートル(شويطر)では、伝統的に男性職人の仕事であるプフの成形を女性たちがやってのけている。職にあぶれがちな男たちに変わって家計を支えるために。

 

 誕生したばかりの女性組合 コオペラティヴ・カルカルでは、総勢50~60名の女性たちが名を連ねる。シベール・ハヌートのプフは、すべて彼女たちの手によるもの。

 

 組合長のハスナと彼女の右腕 ハイヤットは、同じ80年生まれ。それぞれ第三子を4日違いで出産したばかり。母たちの仕事に誇りを持つ娘たちは、休日や週末、学校での勉強の合間に進んでお稽古。職人難が深刻な今のマラケシュにおいて、とても大切な継承の風景。

 

 乳飲み子を背負って、ひと針ひと針。ふたりが率いる女性たちのプフの形は、集落の風光のようにやんわりとしていている。

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